掛川支部 青野雅之

暮れ迫る12月下旬、菊川市の常葉学園菊川高校において、同校の2年生約70名を対象に、高校生法律講座を行いました。テーマは「選挙権について」です。平成28年6月から18歳以上に選挙権が付与されることを受けて、単に投票に行きましょうと呼びかけるだけにとどまらず、どうして投票に行った方が良いのかということを理解してもらうことを目指して、講義を行いました。

講義の冒頭で、例として飲酒喫煙の年齢制限引下げへの賛否について4~5人でグループディスカッションをして各グループの意見を集約してもらった後、今度は各グループの代表者だけが発言できる場を設定し、講堂全体の意見を集約することを目指してディスカッションをしてもらいました。非常に単純化してはおりますが、自分や自分が属する集団の意見を代弁してくれる人を全体の代表者会議の場に送る、ということの体感です。このセッションを基盤としながら後に続く説明を聞いてもらうことで、より具体的に自分のものとして投票や議会について考えてもらえたように思います。

受講生の中にはあと半年ほどで実際に選挙権を持つことになる生徒たちも少なくなく、かなり興味を持って参加してくれていたように感じます。世代別人口及び世代別投票率の関係から、選挙における若い世代の影響力の低下が懸念されている中、その一票はたしかに儚く脆く見えるけれども、決して無力ではない、ということを感じとっていただけたのであれば、幸いです。

掛川支部 青野雅之

浜松啓陽高校にて卒業を間近に控えた3年生の4クラスを対象に、高校生法律講座を行いました。講義は60分で、扱った題材は次のとおりです。

事例:新たに社会に出たばかりの「鈴木さん」がマルチ商法の勧誘を受ける様子
問1 マルチ商法の仕組み
問2 クレジットカードの仕組み
問3 クレジットカードによるキャッシングについて

上記を中心に悪徳商法の怖さや手口を紹介して消費者被害を防止すること、また、サラ金やクレジットカードを安易に利用してしまうことへ警鐘を鳴らすこと等を主たる目的として講義を行いました。生徒達は非常に素直で、我々の講義に真剣に耳を傾けてくれていました。

私自身に限って言えば、普段高校生と接する機会がほとんどありませんので、彼らの年代が今回のテーマについてどの程度の知識を持っているのかよくわからないところがあり、そのあたりは手探り状態で講義を進めていくことになりました。結果としては、生徒達はおそらく「現代社会」等の通常科目の中でもある程度悪徳商法等について学んでいることもあろうかと思いますが、想定していたよりもそれらへの知識が少ないように感じられ、やはり現場を知る司法書士が直接講義を行うことには意義があるのだということを実感しました。

我々の役割としては、通常の授業の中に出てくる教科書の中の一般的な話をいかに今後の彼ら自身の生活の中に、彼ら自身の身の回りに現実に潜んでいる問題として感じさせられるか、というところにあると思います。

浜松啓陽高校では例年法律講座を開催させていただいているそうで、担当者の方からは我々の活動に大変ご理解をいただいておりました。聞けば毎年様々な団体から講座等の案内が届くそうで、その中から我々の法律講座を選んでいただいているとお聞きして、改めて身の引き締まる思いでした。

今後とも、我々がより多くの機会を与えていただき、より多くの方に講義を聞いていただけるよう、私もその一助になれるように努力していきたいと思います。

沼津支部 渡辺博信

沼津工業高校で行われた静岡県司法書士会が主催する「高校生法律講座」に講師として参加してきました。
ある先生から電話で法教育委員会主催の「高校生法律講座」の講師研修に参加してみませんかというお誘いをいただいたのがきっかけです。

当日、私は機械科クラス(一年生)の担当でしたが、生徒の皆さんの反応もよく、中にはメモをとりながら講義を聞いてくれる生徒さんもいて、意識の高さがうかがえました。

今回の講義は「契約の基本」というちょっと高校一年生には重たいテーマでしたが、講義レジュメはクイズ形式で構成されていて挿絵も多く、またケータイ電話のメールが題材になっていたりと、生徒の皆さんが興味を持ちやすい内容だったと思います。

講義を進めていく中で、生徒の皆さんにクイズに回答してもらったり、指名して質問に答えてもらったりしたのですが、私の担当したクラスは皆さん優秀で、間違える子はほとんどいませんでした。

契約トラブルや詐欺は決して他人事ではなく、身近にあるものなのだということは理解してくれたようでした。

この高校生法律講座という活動は、司法書士という言葉すら知らない学生の皆さんに少しでも司法書士の職務を知っていただき、法律を身近に感じていただける機会をつくるという意味でも、とても意義のあることだと感じました。